それは、太陽と番った海だ

楽しい1日は睡眠から

音楽

ジュリアス・カッチェン

ジュリアス・カッチェンという素晴らしいピアニストを見つけてしまった。なんて美しくブラームスを弾くんだ… www.youtube.com 最近の自分のピアノでは、ようやく3声のコントロールが出来るようになってきて、バスのコントロールが難しいと感じている。音の連…

YAMAHAの補助輪

2月15日の夜に調律師の家へ行ってきた。 1960年代の小さなアップライトの試弾の誘いだった。 オーバーホールする前も弾いていたので以前の状態を覚えていた。とても練習に使えるようなものではなく、演奏に支障が出るレベルの状態だった。 ヤマハは本当に良…

ラフマニノフのショパンを聴こう

先日、先生が「神のピアノを聴こうか」と言って一緒にラフマニノフのショパンを聴いた。 葬送の演奏はたくさん聴いてきたけど、ラフマニノフはずば抜けていた。おれが聴きたかった葬送はこれだった。 初っ端から度肝を抜かれた。おどろおどろしく駆けていく…

老兵のようなボレット

日々の練習の成果を少しずつ体感できるようになってきた。 身体を動かすように神経が音と繋がり始めた。 音が交わる様子を弾きながら眺める喜びが空間として認知できるようになってきた。 なんというか運動神経的な感覚がある。 バッハのフランス組曲とゴド…

たまにはドラムとベースのある音楽やりたい

クラシックばかり練習していると体を動かしたくなる。 打楽器を含んだ音楽は若者の抒情のように失われていく音楽ではない。 「今」にアクセスできる重要な要素だと思っている。 www.youtube.com 昔は若者の抒情を消費するのが怖かった。でも、今は違う。その…

先生に話した事

教室へホワイトボード用のペンを数本持っていった。 五線譜の書いてあるホワイトボードに「音の知覚と音楽の共通点」などを書きながら、口頭で概念体系などを補完して説明した。 さらに僅かな和声の知識と前述の概念体系を踏まえて曲をアナライズした。 先生…

音楽哲学

音楽を学んでいる過程で技法や理論に紐づいた仮説を思いつく。 今回は音の遠近とブラームスの「Intermezzo op.118 No.2」から着想を得た。 音が表す知覚=距離と時間。音楽的技法はこれに深く結びついている。 進行が繰り返される事によって循環的時間を体験…

(季節・太陽・東雲色):||

苦しかった夏が終わった。 大好きな冬が来る。 しかし、繰り返される季節が情緒を揺さぶるのだ。 幾重にも重なった大小の輪を想像してほしい。 一日が過ぎることも、季節が変わることも、人が死ぬことも、すべて輪になっている。 そして、この循環する輪がぼ…

原神のオンラインコンサート

原神オケのクオリティがやばすぎて、目を閉じて耳を澄まして聴いた。 ゲームのオケに対する印象がずっとよくなかったけど、原神のオケに対するこだわりといか、お金の払い方すごい。(リハ含めてすごい金額がかかる FFのオケコンがとても辛かったから、好き…

ゴドフスキー

限られた時間と指の体力を何に使うか。 特に体力使う曲を練習するならどれにしようかめちゃくちゃ悩んだ。 モーツァルトやベートーヴェンもいいんだけど、ゴドフスキーが一番集中できる。 アムランのような美しさを目指したい。 www.youtube.com

Everything must go

虫の音が秋の夜を告げた。 過ぎ去った季節を振り返る侘しさ。 それを「郷愁」と呼んでいいのかはわからない。 ただ振り返る季節の数が多くなったから、そう感じるのかもしれない。 この季節に良く聴いていた曲を聴いてみようと、ふと思った。 それがこの「Ev…

ソコロフとピアノ

先日、40年前のヤマハのアップライトを弾いてきた。 お世話になってる調律師がリビルドしたもので、弦はフランスのステファン・ポレロに張り替えてあった。 整調、整音を出来る限り行った自信作と言っていた。 弾いて驚いたのは弾きやすさ、音量、響板の鳴り…

感動したクラシック曲の演奏(フォーレ)

11月の初めに「加齢による摩耗」について先生と話をした。 毎日のように高齢者と会う仕事をしている自分にとって「摩耗」というキーワードは現実であり、未来に感じる。 先生は答えとしてフォーレのピアノ五重奏曲を演奏してくれた。 そして、帰宅後にJean H…

感動したクラシック曲の演奏(ラヴェル、リスト)

8月から和声を学び始めた。 またひとつ世界を発見する喜びが溢れる日々になった。 集中力が続く空き時間のほとんどを音楽に費やす日々が続いている。 自分が美しい音楽たちを残す媒体になれると嬉しい。 この1ヶ月で最も聴いたクラシックの曲はラヴェルの「…

ラヴェルのマ・メール・ロワの連弾

ここ最近は人生で最も豊かな音楽の祝福を受けている。 ツイッターに呟くことも、ブログを書くことも忘れるほどに。 昨日は初めてラヴェルのマ・メール・ロワを連弾した。 子供でも大人でも、左手のストーリーテラーがいれば、誰でもファンタジーの世界へ進む…

感動したクラシック曲の演奏(ショパン、ベートーヴェン)

今週もまたクラシックと呼ばれる過去の音楽がやってくれた。 レッスンの度に先生と音楽について話し合う。その度にたくさんの曲をピアノで弾いてくれる。 話し合うきっかけは様々だ。 今週のレッスンでは、最初に採譜した曲をプリントして渡して先生の前で弾…

感動したクラシック曲の演奏(ベートーヴェン、ラヴェル)

ピアノの先生にベートーヴェンの聴き方を教わった。 ベートーヴェンの作品はピアノ→オーケストラ→弦楽四重奏の順に濃縮されていくとのこと。作品の数も濃縮されていく方向に減っていく。 初期の曲から聴いた方が年代記として楽しめそうだけど、先生が作曲家…

クラシックピアノを習い始めて1か月

クラシックピアノを習い始めて1か月経った。 習い始めて本当に良かったと思う。 進捗はハノン1~20まで通しで弾けるようになって、ツェルニー17~22まで。 指、手首、腕の使い方を教えてもらってから指が前ほど疲れなくなった。 ツェルニーのおかげで左手と…

音楽の色気について

音楽の色気とは他人に聴いてもらうために必要なもの。 それは野暮ったくなく、洗練されすぎてもいない「粋」な演奏のことだ。 今回は色気の1つである「律動性(リズム)が持つエロティシズム」について考えていきたいと思う。 律動性(リズム)のエロティシ…

クラシック音楽を学んで感動したこと

現代作曲家の先生にクラシックのピアノを教わって、もうすぐ一か月が経ちます。 内容は主にハノン1~20、ツェルニーを17から順番に練習しています。 しかし、ピアノを教わっている時間はレッスンの3割程度。 他の時間は音楽史、作曲家の意図、音楽理論のパラ…