音楽を学んでいる過程で技法や理論に紐づいた仮説を思いつく。
今回は音の遠近とブラームスの「Intermezzo op.118 No.2」から着想を得た。
音が表す知覚=距離と時間。音楽的技法はこれに深く結びついている。
進行が繰り返される事によって循環的時間を体験し、打音の強さによって距離=直線的時間(過去~未来)を感じる。
(認知言語学で距離感覚と言語、空間の知覚と言語が結びついてる話を思い出した。)
これらを当てはめた時、音楽様式に共通の見解が生まれる。バロック的和声における絶対的な空間やロマン派以降の和声における中心の曖昧さが表す心情である。
体験、知覚の模倣が音楽によって行われ、形式や技法に表れる。限りなく本質に近い表現をした音楽が名曲たりうる強固さを持つのかもしれない。
音によって人が想像する世界は、こういった知覚に準拠した形で受け取られるのかもしれない。
音楽の先生に話してみようと思う。