それは、太陽と番った海だ

楽しい1日は睡眠から

好きだった人が夢に出てきた

中高生の時に好きだった人が夢に出てきた。

 

多感な時期にとても近い距離感で付かず離れずの関係を過ごした。

未来への絶望で俯いてうずくまってると、よく通る声で名前を呼んで手を引いてくれる人だった。

 

最後に話したのは学校の先生の葬式の時で、

「受験頑張ろうね。私も頑張るから」

という内容だった。

 

励ましと心配と色んな感情がこもった言葉だったと思う。今でもはっきりと覚えてる。

彼女は有名私大に。おれは留学を選んだ。

 

彼女の導きによって未来が大きく変わった。多くの大人がそうしてくれたように、おれの未来が少し見えていたのかもしれない。

(いつか自分を救ってくれるかもしれないと淡い期待もあったんだと思う)

 

夢で久しぶりに会って「ありがとう」と伝えて、「ごめんなさい」と言った。

 

今日、この夢を見た理由はわかる。ゴドフスキーの白鳥が美しく弾けるようになってきて、高校生の頃に体現したかった音楽が自分の手によって鳴り響いているからだ。

 

哲学的な探求をすればするほど、孤独になったあの頃に、やっと報いる事ができる。

 

この曲は1つの答えだったらしい。

いつか聴いてもらえることを願って、演奏し続けたいと思う。