それは、太陽と番った海だ

楽しい1日は睡眠から

菊の花

庭にたくさん菊が咲いている家がある。

色づいているものから、色褪せ始めたものまで色とりどりだ。

 

「色合いが美しい時期ですね」

「若いのにわかるんですか。わびさびですよね」

 

書道家の奥さんからわびさびという言葉がスッと出てきた。

 

土と植物がその風土を表すならば、その土壌の上に我々の美も根付いている。人間は美を言葉したまでだ。あるいは絵に。あるいは音楽に。

 

音楽における美とは…

植物と親和性の高い音楽とは何か。

 

この曲は菊の花にも届くかもしれない。弾くのが楽しみだ。

 


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好きだった人が夢に出てきた

中高生の時に好きだった人が夢に出てきた。

 

多感な時期にとても近い距離感で付かず離れずの関係を過ごした。

未来への絶望で俯いてうずくまってると、よく通る声で名前を呼んで手を引いてくれる人だった。

 

最後に話したのは学校の先生の葬式の時で、

「受験頑張ろうね。私も頑張るから」

という内容だった。

 

励ましと心配と色んな感情がこもった言葉だったと思う。今でもはっきりと覚えてる。

彼女は有名私大に。おれは留学を選んだ。

 

彼女の導きによって未来が大きく変わった。多くの大人がそうしてくれたように、おれの未来が少し見えていたのかもしれない。

(いつか自分を救ってくれるかもしれないと淡い期待もあったんだと思う)

 

夢で久しぶりに会って「ありがとう」と伝えて、「ごめんなさい」と言った。

 

今日、この夢を見た理由はわかる。ゴドフスキーの白鳥が美しく弾けるようになってきて、高校生の頃に体現したかった音楽が自分の手によって鳴り響いているからだ。

 

哲学的な探求をすればするほど、孤独になったあの頃に、やっと報いる事ができる。

 

この曲は1つの答えだったらしい。

いつか聴いてもらえることを願って、演奏し続けたいと思う。

 

節約してる

ここ数か月、ピアノの買い替えと欲しい服のために節約してる。

 

具体的に何をしているかというと、今欲しいものは何の代替物かを考えるようにした。お金を使うのは一瞬だし、考えずに使う事もできる。でも、この方法を使う事で不必要なものを買わないようになった。

 

モノではなく、自分の精神状態に目を向ける。そうすると本当に欲しいのは話を聞いてもらうことだったり、パートナーにぎゅっとしてもらいたいとか、心の問題なことが多い。

 

本質に目を向けようとするのが自分らしくていいなと思う。

ゼロ地点を探す事がこうも生活を豊かにするとは。

 

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たまにはドラムとベースのある音楽やりたい

クラシックばかり練習していると体を動かしたくなる。

 

打楽器を含んだ音楽は若者の抒情のように失われていく音楽ではない。

「今」にアクセスできる重要な要素だと思っている。

 


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昔は若者の抒情を消費するのが怖かった。でも、今は違う。その抒情は年を取っても消えないと知っている。

技術と情熱があれば、いつだって音楽に戻ってこれるよ。

 

 

 

先生に話した事

教室へホワイトボード用のペンを数本持っていった。

五線譜の書いてあるホワイトボードに「音の知覚と音楽の共通点」などを書きながら、口頭で概念体系などを補完して説明した。

さらに僅かな和声の知識と前述の概念体系を踏まえて曲をアナライズした。

 

先生に話す事で整理された事がいくつかある。

その中で気づいたのはパラダイムを消費する事に慣れてしまっている事だった。

 

楽家しかり、芸術が追い求めるものは本質の探究であって、新たな規範を作るというのは通過点でしかない。

 

知の明晰さを持って、哲学的探究をする楽しさ。これは1つの作家のモチベーションだと思う。それは偏執的であっていい。パラダイムなど後付けの説明でしかない。

 

自身の持つ志向性と情熱を冷たい風に当てる必要はない。

 

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音楽哲学

音楽を学んでいる過程で技法や理論に紐づいた仮説を思いつく。

 

今回は音の遠近とブラームスの「Intermezzo op.118 No.2」から着想を得た。

 

音が表す知覚=距離と時間。音楽的技法はこれに深く結びついている。

 

進行が繰り返される事によって循環的時間を体験し、打音の強さによって距離=直線的時間(過去~未来)を感じる。

 

(認知言語学で距離感覚と言語、空間の知覚と言語が結びついてる話を思い出した。)

 

これらを当てはめた時、音楽様式に共通の見解が生まれる。バロック的和声における絶対的な空間やロマン派以降の和声における中心の曖昧さが表す心情である。

 

体験、知覚の模倣が音楽によって行われ、形式や技法に表れる。限りなく本質に近い表現をした音楽が名曲たりうる強固さを持つのかもしれない。

音によって人が想像する世界は、こういった知覚に準拠した形で受け取られるのかもしれない。

 

音楽の先生に話してみようと思う。