それは、太陽と番った海だ

楽しい1日は睡眠から

ぼくたちの記憶

約3年間携わった爺さんたちが死んだり、手に負えなくなって、いなくなった。

このところ立て続けにこういった別れがある。

 

2年ほど前にブラームスを美しく弾く人を探していた。そこで見つけたのがラルス・フォークトというピアニストだった。彼の選曲と演奏を聴いて、友達になれそうだと喜んだ。

 


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彼は去年、癌で亡くなった。聴きに行きたいピアニストの1人だった。

彼の弾いたヤナーチェクの「おやすみ」を聴いて、いなくなった爺さんのために弾こうと思ったのが懐かしい。

 


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認知症は記憶の癌だ。それでも彼らは3年間覚えててくれた。名前は覚えられなかったけど、顔と声は覚えててくれた。そのわずかな繋がりが友情を育んだと思っている。